目玉は、鮮やかなトップシートと、新機能搭載のプレート。
このプレートの感触がいい。
スピードブルーと言われ競技用のハードな硬派イメージのディナスター。基礎デモ系のイメージは正直薄い。
試乗会だけでなく展示会やお店でも競技モデルは並んでいるが、デモモデルは見かけることが非常に少なかった。
並んでいても目に入らなかったのかも…。
ロシニョールのイメージとダブらせて想像していたのが実情。
ロシのデモモデル α・β・γ の3台試乗したが、持っても滑っても重く、鈍重な印象。
競技板の速度域に踏み込む性能を持っているいい板なんだが、良すぎて日本のゲレンデ事情とマッチしていない。
コースを滑るのではなく、どかぁ~ん、と地球を滑るスケール感が合っている。
ディナも同じ感じだろうと、感触を味わったことがないのに先入観を抱きながら鮮やかなコスメの2013モデルを試乗。
しっかり感は先入観通り、どんなに飛ばしても決して不安になることはない安定性。
意外な好印象が、低速・ずらし・ひねり いわゆる基礎系の操作を競技板で行った時の違和感がない。
あれ?いいじゃん。
逆に雪面の感触がいい感じに伝わってくる。ノイズフィルターを通過して必要な情報だけが伝わってくると表現したらいいか?
日本のサンドイッチ構造の板を形容するオガサカやKEI-SKIのしっとり感とは違う、
しっかりと落ち着いた感触で上質感が漂う。
また、カラカラと軽快なブリザードSLR・フォルクルプラチナムSWとは、対極的な中身が詰まっている乗り味。
今回、試乗をしながらレッスンを受けるという機会だったので、
低速も高速も、正しい動きをするといい感触
というのが、新発見。
いい感触の理由は、プレート。
板の構造自体に大きな変更はないが、
プレートにROCKとFREEの2設定が選べ、ヒールプレートが動くFREE設定はしなやかなたわみが引き出せるとメーカー担当者から説明を受けた。
ただし、設定の切換えはビンディングを外す必要があり、気軽にチェンジというわけにはいかない構造。
でも、FREE固定でいいような気がする、日本では。
グローバルな商品なので、海外ではROCKで。
元々いい素材の板を、プレートのFREE設定で日本人が分かりやすい味付けに
シェイプは、スラローム板をベースとした小回りモデル165cm R12m 119-67-102
眼中になかったダークホース的なモデル。
トップシートの色合いもゲレンデで注目されるでしょう。
「海外DYNASTAR情報」
山系ばかりでTLTビンディング搭載が目立つ。
携帯電話のみならず、スキーもガラパゴス化のデモモデル。
日本の代理店は頑張っていますね。