軽い、軽い。楽に楽しい。先っぽロッカーでクルクル回る。落ち着きがないとも言えるけど、ここまで取り回しがいいと心も軽くなる。
この軽くて楽しい乗り味は、「ReIsm SL-C」や「Ogasaka ET-7.6」とよく似ている。
この乗り味の感じって、海外メーカーで経験したことがない。もしかしたら日本独自の乗り味なのかもしれない。
さらに軽やかなのは、お値段。ビンディング込で定価34900円と、ReIsm・Ogasakaの半額。
ターン前半はロッカーで引っ掛かりなくクルっ、中速域までならセンター幅73㎜ちょい太目で、ターン後半の安定感。ズラシだけじゃなく、カービング系操作をすれば切れも感じるエッジグリップ。
キャップ構造の量販店セット板と同価格帯だけど、軽量サンドイッチで性能は上、お買い得。
1シーズンに5回以上滑りに行くようになってレンタル卒業の初心・初級の一本目にはモチロン。
楽に滑りたい中級者にもマッチ。K2クラシックと用途がかぶるけど、プロパルジョンの方が若々しい。
煮詰まっている上級者も一度滑ってみるといい、身も心もリフレッシュ。
検定とか技術向上よりも、誰でも雪山エンジョイできるオールラウンド・フリーライド板。
モデル名は「推進」と挑発的なので、身構えて試乗をしたらギャップに驚いた。
板の走りの“推進”じゃなくて、気持ちを前向きに雪山に足を向けさせる“推進”だと思う。
雑誌ポパイが提案する“シティボーイ”にいいんじゃないかな?
電車で運んでも軽いし、内足操作も自然に出来て、ハの字からパラレルに移行しやすくてスタイル重視の人にも使えるモデル。
緩斜面を流して滑っていたら楽しくて思わず一回転してしまった♪
中斜面の大回りではバタつくけど、怖いほどではなく破たんしない性能がある。