カタログやスペック値だけでは分からないことをカスタムフェアでは体感できる。いわゆるフィッティングは、現物合わせが一番。ゴーグル、ヘルメット、グローブ、ストックのグリップ感など、触ってみなきゃ始まらない。
今回のテーマは、“調光レンズ”の見え感・明るさ・色合い。
一般的にカタログでは、フィルターカテゴリーとして、S1~S4にレンズの透過率が分類されて記載されている。
S1 : 43~80% 悪天候用
S2 : 18~43% 曇り用
S3 : 8~18% 晴れ用
S4 : 3~8% ギラギラとまぶしい時用
幅広いカテゴリに対応させるためには、レンズ交換して異なる透過率のレンズを使い分けるのが一般的。
レンズの色が変化して透過率を変動できるのが、調光レンズ。
◆BOLLEボレー 調光レンズ3種の内2種を体験
・モジュレーターライトコントロールNXT : 15~45% S3⇔S2⇔S1の範囲
・モジュレーターバーミリオンブルー : 26~66% S2⇔S1の範囲
明るい方の数値45%と66%はかなり感じられる明るさが異なる。ベースのブルーと相まって、66%の調光レンズはこの日覗いた中で一番明るかった。
◆OKLEYオークリー
・明るいモデルで21~40% S2の単一カテゴリ内
40%の状態を覗いたはずだけど、どれもふ~ん。調光を謳っているけど…。
◆ALPINAアルピナ
・Quatto Varioflex Multimirror : S2の単一カテゴリ内
調光に加えて、偏光レンズでもある。
◆SMITHスミス
・Photochromic Red Sensor : 20~50% S2⇔S1の範囲
84%クリアのスペアレンズが付属される。
◆SWANSスワンズ
調光レンズのラインナップなし
◆BRIKOブリコ
偏光&調光
・Thrma Photo Polar Gray : 10~32% S3⇔S2の範囲
調光
・NXT Photochromatic : 8~80% S4⇔S3⇔S2⇔S1の範囲
・PCG Throma Photochromatic : 12~78% S3⇔S2⇔S1の範囲
可変範囲が一番広い。
後頭部にスポイラーのついたヘルメットに目を奪われて、ゴーグルを覗かなかった…。
安曇野で体験してみよう。
あと一つ、NXTというレンズの新素材が気になった。ボレーでも採用されている。説明を訊いてみよう。
◆UVEXウヴェックス
・ヴァリオトロニック電気仕掛け : 11~90% S3⇔S2⇔S1の範囲
・ヴァリオマティック : ??~??% S3⇔S2⇔S1の範囲
ベース色のブラウンが効いているのか、偏光レンズっぽく凹凸が見やすい。
一口に「調光レンズ」と言ってもかなり見え方は異なっていた。
室内で紫外線の無い状況。そのレンズの一番明るい状態が体験できたはず。
透過率の数値に加えて、レンズのベース色で印象がかなり異なることに気付けた。
こんな機会に恵まれるカスタムフェアは実に有難い。