昨年「イッキ乗りツアー」に参加して、開発途中の3モデルに試乗させてもらった。
「SJ1」「SJ3」「SJ4」の印象は、誌面上の連載でも同じだったようです。
そして「SJ5」がシーハイルとなったことは誌面で知っていたが、どんなふうに仕上がったのか興味を持っていた。
思いがけず現物に触れられて、試乗もできるということで、
編集部Sさんとの再会の挨拶もソコソコに、試乗させてもらいました。
フレックスは、SJ1とSJ4の間。SJ1にたわみからの“返り”がプラスされた印象、愉しい♪
創刊50周年記念の“記念”からお祝い事の水引きへ変換するところは流石です。
文化を扱っている人々の発想だなぁと、感服しました。
たくさんある結び目の中から選ばれたのは“梅結び”
婚礼のお祝いでも解けず結びつなぐオメデタイ水引き。
「伝統と革新を結ぶ」意味が込められていると説明を受けて、ふかぁ~く納得。
画像では分かりにくいトップシートの艶消しっぽい質感が、水引きの柄の部分で紙紐の質感に見えて絶妙。
多分、誰も意図した演出じゃないんだろうけど、とても合っている。
青いジャーナルのイメージカラー部分もノッペリとした単色に風合いが醸されて上品。
モデル名は、創刊号の特集記事のタイトル。
ドイツ語ですが、鉄板のハレ単語ですね、スキー万歳っ!!
もろ手を挙げた祝福感が溢れています。
実際に試乗した板は、白無地のプロト板。
モデル開発コンセプトの「自らスキーをたわませてコントロールする楽しさ」を十二分に感じられた。
今まで試乗したスキーの中で一番気持ちいい「たわみと返り」を体感してしまった…。
パウダーでドルフィンターンが上手く決まった時のような快感を整地で味わえる。ウホぅ、と思わず声が出た。
たわみフリークのskibum的ベストオブたわみはストックリだった。
その上を行っている、オガサカ、凄いなぁ
たわみを感じる芯材は中身が詰まっている質量感が必要で重量増に繋がるものだと認識していたけど、シーハイルは軽量。
なのにこのたわみと返り、う~ん、魅了されました。
今月号でビンディングの解説がされている。
仕上がりの色合いも雰囲気もいい。
でも、この気持ち良さを滑り仲間でシェアしたい。試乗板のレンタルビンディングを付けたくなる…。
サイドカーブR21m。
大回りのターン後半テールがズレ始めることがあった。
サイドカーブに頼った滑りしか出来ていないことに気付かされました…。
センター幅75~85mmのオールラウンドモデルが数多くリリースされていますが、シーハイルは尖がったモデルの位置づけに感じた。のんびりモデルじゃない。
バランスがいいロングセラーモデルとはちょいと趣が異なる記念モデルですね。
編集部Sさん、丹念に説明をして、丁寧に試乗の感想をボイスレーコーダーで収集、大きな一眼レフカメラで撮影と、生真面目な働きをされていました。
たわみと返りの気持ちいい乗り味は、快感を求めると上達する。
SIAのレーシングアプローチ、
SAJの三本の矢アプローチ、
に加えて、快感アプローチで巧くなっちゃうってのもありなんじゃないかと思う。
急斜面や、雪面が硬くなると小回りが苦手という2級受験レベルのスキーヤーは、パリッとドライでサイドカーブで二次元的な小回りをしている。
たわみでターンサイズを調整したり、リズムを作ったり、三次元的な運動要素があることを板が教えてくれると思う。
さらにSJ Select Shopで販売している“KEI-SKIのエスコート”を組み合わせれば、板が教えてくれる快感アプローチで上達しますね。
気持ち良さのトライアンドエラーでうまくなるはずだけど、効率を上げるなら理論は、
出版社がジャーナルじゃないんですが、気持ちいいイメージ映像と、たわみを出すポジションが丁寧に解説されています。
そして、SIAにもSAJにも教本に無いアプローチで、そのままの無垢な雪面を愉しむ解説。
シーハイルとエスコートで気持ち良く滑れる動きになったら、自分の板を履いてみると今まで感じたことのなかった板の反応を感じられるはず。
そして上手くなっていることが、実感できると思うなぁ…。
我流とは異なる自分で体感しながら巧くなるアプローチ、試してみたい♪
あと、オガサカさん。
この芯材で、モデル開発してもらえないでしょうか。50台で終わらせてしまうのは勿体ないです。
“ヨーイドンたわみ”、“ロングクルーズたわみ”、“イーターンたわみ”など。
ここまで言うなら、まずはシーハイルを買わないとなぁ…。
すでに半数受注していると教えてもらった。
でも、来季の板を発注しちゃったんだよなぁ…、悩ましいぃ
受注は5月まで。ほしいぃ