STOCKLIストックリ Laser MX

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センター幅65mm、試乗サイズ156cm。
今季からの継続モデルなので再試乗となりました。
知っているけど試乗したのは、アラ還な相方の人生最後のスキー板となりえるかを確かめるため。

だいぶ前に試乗会に連れて行った時からさらに奔放になっているというか…。
今シーズン、赤倉温泉と赤倉観光の二つのスキー場をゲレンデツアーして、折り返し地点の赤倉観光ホテルでランチを愉しんでいると、「ここでお茶しているから、車をまわして」と、言い放った。
なんと恐ろしい発想…、滑る意義を全否定。

シーズン滑走日数は五日以下で、あと何シーズン滑れるのだろうか。
履き潰すことはなさそう。
その限られた機会で、できるだけいい思いをするための道具とは。
センター幅75mm程度のオールラウンドモデルの方が、ラクかもしれない。
でも、「楽に過ごせた」は記憶に残らない。
スキーで滑る醍醐味は、疾走感。
技術も、やる気もない、中級レベルのおばちゃんが、どんなゲレンデコンディションでも、気持ちいい疾走感の機会を上げて、数多く享受できるモデルの捜索。

体格の小さな女性の上級者モデルだと思います、MX。
想定範囲外なメタボおやじが乗っても踏み抜けませんでした。
でも、とっても扱いやすいフレックスとトーションで、中級者でも扱える。
柔らかいのに芯が通っているというか、ネバリというか、たわみからの返り、疾走感を感じた。
サイドカーブ通りのレールターンではなく、単なるエッジグリップが強いだけでもなく、ズラシも振り回しも思い通り。

MXの対抗馬となる上級者向けモデルは、
 オガサカ KS-GX
 ハート サーキットSTデモ
 ブルーモリス S-POTION 4.5
 ブロッサム フレアやグレイトシェイプ
 クナイスル レッドスター
 アトミック S8i
 エラン SLフュージョン
 ノルディカ ドーベルマンSLR
 ロシニョール デモβti
辺りだと思います。
ただ、スキーヤー自身がこのレベルを扱えないという不条理。
単純に中級者向けモデルの中から選択すればいいだけなんですが、
試乗を重ねてきた経験を最大限活かして、パーソナルフィットをピンポイントで狙う。
観点は、ラク/キレ/気持ちよさ

プライズ・エキスパートレベルのモデルでも、1,2級の上級レベルのスキーヤーが扱えることがある。
上級レベルのモデルでも、中級レベルのスキーヤーが扱えることがある。
 ハート サーキットSTデモ : -/〇/-
 クナイスル レッドスター : -/〇/〇
 そして、このLaser MX : 〇/〇/〇
 あと、Laser CXもあるな。 : -/〇/〇

中級レベルの候補モデル
 オガサカ ユニティ2 : 〇/-/-
 ヴェクターグライド マキシGT : 〇/〇/-
 ブロッサム アプローチ : 〇/〇/〇
 ストックリだと、ARとAX : 〇/-/〇
ちょいと太めになります。

ちょい太めなので、楽になるけど、疾走感は中級者が扱える上級モデルよりも劣る。
じゃあ、中級者が扱える上級モデルの中で、中級候補モデルと同程度のラクはあるのか?
MXですね。
男性ならばCX、レッドスター、STデモだと思うけど、レディースモデルのMXの方が軽快。
結構ひどい試乗のゲレンデコンディションなのに、気持ちいい。
セミファットが適しているコンディションで、65mmの細さとは思えない快適性。

どれもわずかな差なので、トップだけ〇を付けた評価観点からだと、
MXとアプローチの2モデルが〇3つで候補筆頭。
次点の〇2つは、クナイスルとヴェクター、ストックリの他モデル
価格はどれもそんなに変わらない。

観点をさらに重みづけしてみる。
ラクは、滑走中ずっと効く。
キレは、タマ~に
気持ちよさは、滑走中ずっと効く。

ラクだと、アプローチ
キレだと、MX
気持ちよさは、MX
僅差ですが…。

相方のためにMXを手に入れようと思う。
納品されたら、手仕上げでベース0.75度、サイド89度にプレチューンナップして仕上げます。たっぷりワックスも染み込ませて滑走性が高い状態で履いてもらうつもりだが、何を言われるか分からない…。
ストックリというブランドも知らないし、あのティナ・マゼが監修したと伝えてもありがたみは理解してもらえない。
なにか機能がプラスされているわけでもなく、不要な振動のマイナス要素が取り除かれてゼロになる洗練さ・上澄み感は気づきにくい。
様々な好条件が重なり、疾走感がある1ターンがたまたま感じられれば、いいかな。
スキーコンシェルジュ役としてのお勧めセレクトモデルが、マッチするのか、半年後のお愉しみ♪

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