あまり語れる目新しい機能はないが、ベーシックな性能がいいのでしょう、いい感じの乗り味。
高速の不安は全くないのに、低速の扱いやすさも併せ持つ。
扱いやすいのに小回りでの反応も小気味良いレスポンス。
バランスなんですね。
ラディウス15mで小回り専用機ではないが、小回りも大回りも調子いいというか、違和感がない。
スペリオールという新しいシリーズですが原点回帰的。
基礎系滑りに合っているモデル。
フィッシャーの基礎系モデルはここ数年プログレッサーだったが、世界的要求に応えて板が太くなっている。
まぁ、基礎系DEMOカテゴリがあるのは日本だけの特異な滑り方なので、世界ブランドでは仕方がないことなんだが、小回りが苦手で上達したい人はモデル選択時に気を付ける必要がある。
スペリオールはセンター幅72mmでギリギリDEMO系許容範囲。
プログレッサーの来シーズンモデルのセンター幅:
1000が78mm、900が75mm、800が74㎜、700が73mmと上級モデルほど太くて切り替えが遅くなる。
今シーズンモデルでもプログレッサーのトップモデル10+は73mmと太く、基礎ではなくオールラウンドの方向性。
これが世界的流れなんだろうけれど、検定を目指している方は注意が必要。
なので、検定スキーヤーはプログレッサーよりもスペリオールの方がいいと思う。
オールラウンド板で小回りが出来ないこともないし、上手いスキーヤーならセンター100mmでも小回りツリーランが出来ることも確か。
でもね、上級モデルが上手い人用と単純に選べない昨今のラインナップであることを、展示会でメーカー担当者もお店の人もあんまり教えてくれない。
「滑走スタイルに合ったモデル選び」と雑誌でも書かれるけれど、戸惑う情報提供であったりする。
プログレッサーも気持ちいい、いい板ですが、目的の見極めが必要。