センター幅92mm、試乗サイズ176cm。
162cm、169cm、183cmと、サイズバリエーションが豊か。
バリエーションの豊かさは、スタンダードの証。
圧雪をタテに切っていくことができる珍しいファットスキーで、マイナーチェンジでも張りが強くなり、その傾向を強めていました。
フルモデルチェンジの初見で、テールがツインチップ的な形状から、直線カットされ、トップ方向へタテに進むことに注力されたな、どのくらい強くなったんだろうと思いながらの試乗。
乗ってみると、対象スキーヤーの間口が広がりましたね。
旧モデルは上級者向けの性格でしたが、中級者でも扱えるように板をヨコに振り回しやすくなっています、タテに強くなっていませんでした。当てが外れました。フリーライドの板は乗ってみないと、ホント分かりませんね。
サイドカーブは、若干緩く、大きくなりました。フレックスやトーションなどいろんな見直しで、エッジグリップを少し甘くして扱いやすくなっていました。
旧モデルとの比較だと、skibum的には、物足りなくなってしまいましたが…。
でも、他ブランドや他モデルとの比較だと、整地の滑走性能はトップクラス。
この太さと軽量感で、振動の少ない滑らかなキレるターンに対抗できるモデルに出会っていない。
レールターンでもトップの反応の良さを感じます、トップはロッカーなのに不思議。
普段競技板に乗っているスキーヤーも納得させる滑走性能。
圧雪で気持ちいいターンができるファットスキーに変わりありません。
初期モデルを所有しています。圧雪、新雪、悪雪、ザラメと、コンディションが分からない時に頼りになりました。外しませんでした。いつもいつも乗っていて、岩を踏んでエッジを割ってしまい、今は二軍落ちですが、気に入っているモデルです。
浮力も必要にして十分で、ヒザ上ぐらいまでの新雪にメタボでも十分に対応してくれて、頼れるモデルです。
要は、万能♪
メーカーカタログでは、この太さが今後スタンダードになっていくと謳っている。
90mm前後のサイズが、コンディションの適用幅が広いモデルであることは経験済みで納得。
他ブランドでもモデルラインナップが充実しているサイズ。
他ブランドでも90mm以上の太さで整地が得意なモデルがありますが、大抵、メタルが挿入されています。
どんなに軽量金属でも重くなります。
ファーザーよりも軽いモデルもたくさんありますが、大抵、踏み抜けるか、バタつきます。
このバランスの良さは、唯一無二な名機モデルだと思っています。
フルモデルチェンジで、スキーヤーに求める技量も適用幅を広げましたね。
エリキサーの親しみやすさが加わった印象です。
コンディションの適用性、スキーヤーの適用性を広げて、無敵感を強めたフルモデルチェンジだと理解しました。
たまたま旧モデルを知っていて物足りないなんて思うスキーヤーには、ちゃんとヴァーサントが準備されていますしね。