試乗サイズ165cm、センター幅68mm、R12.8m。
レーシングモデルっぽいウェットな乗り味。
持つと重いですが、軽快な操作性。競技モデルとしては普通の重さとも言えると思います。
他の競技モデルや基礎モデルとの違いは、レスポンス。
なんとも言えない穏やかな返りがあって、リズムメイクがしやすい特徴を感じました。
アローテクノロジーと言われる色んなプレートが複層的に積み重なっている構造によると思います。
トラックの板バネサスペンションに似た印象です。
2級受験を目指しているが、小回りのリズムメイクが苦手なスキーヤーをサポートしてくれるレスポンス。
一般的に競技モデルの返りはガツンとくるか、たわむけど返ってこなくてサイドカーブだけの基礎モデルなどがあります。
苦手な種目や滑り方を底上げしてくれるモデルってあんまり見当たりません。
今シーズンからスキーを初めて、スピードには強いけど、小回りが苦手な滑り仲間に「エランのSLX試してごらん」と試乗を勧めたら購入を決めたようです。「他じゃできないけど、これだと小回りっぽく滑れる」
ほくそ笑んで「でしょ♪」
続けて、「同じエランのリップスティック96も試してごらん」「なんだか左右が決まっているんですね」
「SLXで小回りを練習して2級に合格したら、リップスティックを手に入れてコース以外も一緒に滑ろう。いつのまにか不整地に慣れるよ。で、1級のコブが愉しみながら楽になるよ」「へぇ~、カラカラしているけど扱えました、調子いいです」「でしょ♪」
他ブランドにも愉しみが拡がる2台体制のモデルがあるけど、エランはすそ野が広くて上達を促す魅力がちょいと多めで、想定スキーヤーの感想ともシンクロしましたね。
「2台ともエランカラーのグリーンなので、ウェアのコーディネイトもやりやすいよ」と、ささやいたら妄想を膨らましているらしい…。
試乗から広がるスキーライフの妄想♪