競技ベースのサマーゲレンデ専用板。
昨シーズンはアルミ製のVISTプレートが搭載されていたが、今季モデルは非搭載。勝手にコストダウンや売値設定の調整が要因だと思い込んでいたが、試乗してみて滑走性能に合わせた変更だと気づかされた。
板のフレックス・トーションがハードになるほど、ハードな雪面コンディションのレスポンスが高まると単純に考えていた。さらに滑走スピードや荷重が大きくなっても板が受け止めてくれると考えていたが、サマーゲレンデはちょいと違う。
滑走スピードが上がらない。さらにサマーゲレンデは限界が低く踏みすぎるとずれる。なので、レスポンスを高めるVISTプレートはオーバースペック。
プレートのないバルシップ1でもまだフレックスが硬すぎて、ピスラボのブラシとマッチしていない印象。
サマーゲレンデの滑走スピードでは、板がたわみづらい。
踏むとトップからテールまで全体でずれて、マットを上滑りするキレ感が乏しい滑走感。スピードを上げても同様に上滑り状態になりやすい。
なので、そ~っとレールターン。内傾角も浅く、操作範囲が狭く、フラストレーションが貯まる。
スピードや振動に対する安定度は高いが、マットとの相性はもう一つ。
なるほどねぇ、いい勉強になった。試乗してみないと分からない。