ダイヤモンドファイル#100 

スノーリーとムーンフレックスの#100ダイヤモンドファイルは、どちらがいいのか?
格納メンテの記事から問合せを受けました。

どちらでもいいです。
手に入りやすい方でいいと思います。価格もほぼ同じ。
この小さなファイル一本で、プレチューンナップ一回分ほどの費用が掛かるので高価だと思いますが、自分で板のメンテナンスを始めるならば、まずはコレから。
エッジをこすってみれば誰でも明らかに分かります。未経験ならではの質問ですね。
どちらでもいいから、まずは実践してみることです。提唱している私は誰かに指南されたわけではありませんよ。

一本目に#100は必須です。#200以上の番手じゃダメです、非効率な作業になります。
#100だけで十分考えていますが、揃えたいならば、二本目に#200で、順次数値を大きく増やしてコレクションしてもいいと思います。
私は#1500まで持っていますが、ひと撫でしかしませんし、仕上がりの違いを感じるほどシビアな滑りをしていません…。#100と#200の違いは、指でエッジを触ると分かりますが、滑って違いは感じられません。

金ファイルとダイヤモンドファイルの違いは、技量の有無だと思います。
一方向のみしか引けない金ファイルは、握り方、力加減、引く速度などの慣れやコツの技量が必要なツールです。あと、固定概念になっている印象もあります。昔はいいダイヤモンドファイルが無くて、金ファイルとストーンで仕上げていました。アルカンサスとか、両面タイプとかのストーンです。
簡易セットツールも金ファイルが付いていますが、仕上がりは良くありません。

今はいいダイヤモンドファイルがあるので、ガイドに装着して前後に擦れば、誰でも簡単に出来ます。
でもちゃんとエッジの角は立ちます、#100ならば。
金ファイルでエッジメンテナンスを行っている人ほど、#100で擦ってみると固定概念がそぎ落とされると思います。

電動シャープナーをメンテナンスに使うのは、削れ過ぎると感じています。板の寿命を早めてしまいます。常時、新品板のエッジの角度出しを行うスキーヤー向きの認識です。

スノーリーは、アルミ金属製。剛性感がある。
ムーンフレックスは、樹脂製。でも剛性が足りないと感じたこともない…。

粒が揃っていますねぇ~、さすがです。

経験談として、エッジのメンテナンスにお勧めしないもの。

安物買いの銭失い、ままごと道具の印象です。非効率な作業性の上、耐久性がありません。一回で粒が無くなりました。そして、なにより、エッジの角が立ちません。
エッジメンテナンスに使っているレビューがたくさん掲載されていますが、仕上がりに満足している記述はありません。価格に満足しているのみです。エッジをどのような状態に仕上げたいのか、ショップ依頼の仕上がりを知らずに、やったつもりの労力に自己満足の雰囲気に溢れています。
エッジに対する世間の認知度が現れているとも感じます。
怖いもの見たさで手を出すこともオススメしません。

工具メーカーSK11の製品なので、耐久性があります。推奨#100の半額で、手に入れやすいです。
ただ、エッジ研磨の作業性は劣ります。目詰まりしやすく、切削能力が劣る印象です。砥面全体を使った”面で砥ぐ刃物用”だと思います。エッジは”線で砥ぐ”ので、砥面を局所的に使います。
エッジ専用品は、研磨材のない砥クソを排出する部分が多いことが見た目でも使っても違います。
ツールボックスに入っていますが、手が伸びません。
非効率なツールで、メンテナンス作業を嫌いになってほしくないので、オススメはしません。