左から順に20年くらいかけて購入してきました。
ガリウムとスウィックスの間に「ヴィトラのデジタルアイロン」も手に入れましたが、ひょうたん型でワクシングシートにしわが寄って使い物にならないと判断して、すぐに手放したこともありました。
こんなにも揃ってしまった理由は、施工時に満足できなかったため、いろいろと試した結果です。
八ヶ岳、木曽、蓼科のエリアにて、低温雪質用の硬いワックスを入れる必要のある環境にて滑っています。リフトであがって、スキー板で雪面を踏むと、キュッキュッとか、ギュッギュッと音がする乾いた低温の人工雪という雪質です。
このような雪質に対応するワックスは、アイロン設定温度が130度以上、140度、150度になります。
ワックスの色は、ブルーやグリーン。ハヤシでは、パープルもあります。”硬い”ワックスをソールに入れるための施工を繰り返してきて、満足できなかったことから結果としてデジタルアイロンが揃ってしまった状況です。
踏みしめて雪の音を聞いたことないスキーヤーは、120度以下のワックスで対応できるので、この後の話は不要だと思います。
夏の自由研究として、手に入れたサーモグラフィカメラ。
アプリをダウンロードして、スマホにカメラを刺して、撮影。
スマホ画面の録画は、スマホの機能にて。
ハヤシのデジタルアイロンが今のところ一番いい感触を得ていますが、それを裏付ける結果になりました。
10年ほど使いました。いいアイロンだと思います。
サーモスタット制御によるヒーターON/OFFですが、大きな体積による蓄熱で温度のバラつきの低減が図られているモデルです。
それでも130度以上のワックス施工では、アイロンの滑りが悪くなる感触を感じることがありました。
サーモスタット制御としては、温度の上下幅は小さいはずですが、デジタル制御と比べるとブレが大きいですね。あと、徐々に蓄熱が進んで表面温度が上昇していきます。
流線形でカッコいいなぁと思って手に入れましたが、そのハンドル形状が使いにくかったです。
アイロンを動かす方向は一方向ではなく、持ち替えたりもします。その時に持ちにくい…。これは使ってみて初めて気づいた点。
さらに妙にハンドルが熱くなる、なんか変。
あと、低温ワックス施工時に滑らかにアイロンが動かない。せっかくのデジタルアイロンなのに…。
立ち上がりはゆっくりですが、デジタル制御による温度制御は非常に巧く、安定しています。
しかし、表面温度が低すぎます。温度が上がっていない、これじゃ、ガリウムの方がブレがあっても施工しやすいです。
あと、動画の後半にハンドル側を撮影して判明。ハンドルの内部に発熱体がありますね。アイロンプレートの熱がハンドル側へ伝わってきていると思っていたが、なにか回路のようなものが仕込まれているようです。
メーカー品だから信頼していましたが、オススメできませんね、コレは。
方向性のないハンドルが握りやすいです。
アイロンプレートが広く、スリットが入っています。
ただ、あんまりワックスが溶けず、ガリウムのアイロンより良さを感じられませんでした。
スウィックスと比べると、オーバーシュートが多く、温度ブレもありますね。
150度設定なのに、プレート表面の温度が上がっていませんね。
ちょっとゴツイですが、硬いワックスを安定して溶かせています。
120度以下のワックス施工だと、違いを感じられないと思います。
温度ブレが結構あります。サーモスタット制御のガリウムよりブレ幅が狭いですが、デジタル制御のスウィックスやトコよりもブレ幅が大きいです。
でも、プレート表面温度が高いです。
単純に熱くなれば、ワックスが溶けやすくてアイロンの滑りが良く施工しやすいということなのですが、熱くないと安定していてもあまり意味がないという使用実感が裏付けられる測定結果でした。