各メーカーだいたい3種類ぐらいで、雪温の帯域はどれも同じだと勝手に思い込んでいた。一覧表にしてみたら、かなり勘違いしていた、結構違う。
未使用メーカーは、Kashi・HIKE・ドミネーター・KUU。他はだいたい使ったことがある。
使用感の違いの要因がおぼろげながら分かってきた。
パラフィンワックス、いわゆるベースワックスの性能とは、浸透力と硬度だと考えている。雪温と硬度を合わせると滑るし、持ちもいい。外すなら硬めの方にずれた方が滑る感触を試行錯誤を繰り返してなんとなく持っている。
一覧作成のキッカケは、ドミネーターZOOMの売り文句。温度で硬度が変化して帯域が広いというので、比較してみた。結果は、意外と狭い…。マツモトのブルー、HIKEのBASE2、ガリウムのブルー、ホルメンコールのベータミックス、TOKOのNFレッドの方が広い。
まぁ、使っていないので結論を出すのは勇み足だと思うけど、ウソじゃないんだろうけど、なんだか言い方だけと思ってしまう結果に。
SWIXは、雪温を測定して硬度をバッチリ合わせる真面目な人には使いやすいラインナップ。
あと、ベースワックスが浸透せず、持ちがいまひとつに感じていたが、130℃で結構硬いことに気づいた。
ベースの前にCH10でも入れないとダメなんだな。
スキー用CHシリーズとボード用XFCシリーズで温度帯が結構違う。
数値表記されているんだけど、認識できていなかった。グラフにしてみたら、へぇ~…。
TOKOは、先シーズン結構いい感触だった。
加えて今シーズンの新提案のホットボックスをアイロンで使うのは効きそう。
カタログ記載の人工雪チャートが、他メーカーと比較して実感と一番合致している。
ベースワックスの基本に硬いブルーで、雪温によりブラック→イエロー→レッド→コールドパウダーを混合。
トップワックスにもブラックを全雪温度域で混合。抵抗に負けずに滑るには少し添加が必要な実感。
パッケージだけと思ったらイエローとレッドの温度帯が広く変更されている。ふ~ん…。
イエロー : 旧-4~0℃ → 新-6~0℃
レッド : 旧-10~-4℃ → 新-12~-4℃
ホルメンコールは、トップワックスのラインナップが豊富で、使い方も玄人向きの先入観を持っていた。
使った印象は、あまり残っていない、実は。可もなく不可もなく。
でも、チャートでみるとベータミックスが素晴らしい。意識して再度トライしてみるのもありかと思う。
ガリウム、EX BASEの印象は悪かった。
意外とアイロン温度が高い割りに浸透がいまひとつで、硬さもなく人工雪に簡単に持っていかれて持続性に納得できなかった。
でも、温度帯を変更してリニューアルされている。硬くなっている印象。
バイオレット : 旧-3~+3℃ → 新-4~+3℃
ブルー : 旧-8~-2℃ → 新-12~-3℃
グリーン : 旧-20~-6℃ → 新-20~-10℃
ヒーター専用ワックスとの併用で浸透を期待できるかな?
HIKEは、不純物を多く含む非圧雪を想定したラインナップ。
本家ガリウムよりも低温域に振ってある。
SOLIDはガリウムのプロショップ小分け、柔らかめとのこと。
実は一番感触が良く、持ちが良かった覚えがあるマツモトワックス。
ANT BBの効果と思っていたが、一覧比較してアイロン温度が低い柔らかいベースを入れていたことが効いていたんだと確信に変わった。なのでANT BBだけを入れた時にあれ??となったのも合点がいく。
ドミネーターのアイロン温度に興味津々、特にRENEWとBoosterBP。
カタログ定価比較だが、二硫化タングステン添加のBoosterシリーズが意外と高くない。
フッ素以外の添加剤もグラファイト、モリブデン、ガリウム、二硫化タングステンと各社それぞれ。
真夏のベース作りのプラン。
①マツモトセット + 何か添加剤
②ガリウムヒーター + グラファイト
③ホルメンコールセット + モリブデン
④TOKO NFセット + ダイアモンドライクカーボン
展示会で相談してみよう…。
「2014改訂版」
雪温測定ツールはコレ