元々スノーボード用のバイスだが、ファットスキーのメンテナンス時に物凄く使いやすいKUUバイスプレジデント。普通のスキーにも使えて、これ一台で済む優れものバイス。
縮めた状態で23cm、伸ばした状態で30cmの可動幅がある。30cm状態だと、競技や基礎板が2枚乗る幅。
普通のスキー用バイス3点タイプを使っているだが、いかんせんファットスキーはぐらつき作業性が落ちてしまう。
両端2点の板を乗せる部分の幅は80mm、センターの開き幅は90mmと、ファットスキーには不適合。
ファットスキー用にセンターの開き幅が155mmまで開く、べらぼうに高価なバイスが各メーカーからリリースされているが、両端の幅が80㎜ほどと同じ。この台の幅が狭いというのは致命的な欠陥で、非常に使いづらい。一番太いトップ167mm幅の板だと、台から左右とも50㎜ずつほどはみ出す。多分、メーカーの人はこのバイスでファットスキーの新雪用硬いワックスをスクレーピングやブラッシングをしたことが無いと勘繰るほど使い物にならない。
じゃあ、幅広スノーボード用バイスならどれでもいいのかというと、これまた違う。
ファットスキーのワックス塗布やスクレーピングにブラッシングだけなら幅広安定感の恩恵にあずかれる。べらぼうに高価なファットバイスよりもぜんぜんいい。トップ167mm幅を持つファットスキーでも大丈夫。
しかし、エッジがいじれない…。
KUUは唯一無二、真ん中のミゾにはめ込むブロックが付属っ!!
スノーボード用バイスなのにスキー板のエッジ調整ポジションがとれる♪
普通のスキーでも使える深さ、絶妙。
夏のサマーゲレンデでは、エッジ研磨が欠かせませんからね。重宝しました、このバイス、夏も。
スノーボード用バイスは2点で、真ん中の万力固定は無い。ガッチリ固定はされないけれど、ゴムのクリップ力だけで必要にして十分。幅広台に全ての面が乗っている安定感の方が勝る。
真ん中の万力が155㎜まで開くファットスキー用バイスの約半額で済むのも納得感が勝る。
とってもいい製品なのにあんまり購入できるところがないのが、玉にキズ。ICIカスタムフェアでもスキー用じゃない分類らしく展示されておらず、フェア商品対象外で伝票処理が面倒らしく、KUU担当者に頑張ってもらった。
でも、手に入れて使い込むほど、これがバイスの標準品でいいんじゃないかと思えてくる。