エッジメンテナンスのツール

チューンナップ専門ショップにてプロによるチューンナップ施工済みが前提の板を、スキーヤー自身によるセルフメンテナンスです。
基礎・レジャー向けにベース1度、サイド88度にエッジの角度が出ている板であることが前提に説明します。

エッジはまったく触らずにワックスのみというスキーヤーも居ますが、ホットワックス前に最低限エッジのバリ取りを行わないと、アイロンを傷つけてしまい、スクレーピングでは引っかかり、怪我することになるため、必須な工程となります。

エッジの維持メンテナンスに最低限必要なツールは、下記二つ。
 ・ブレーキホルダー(輪ゴム)
 ・ダイヤモンドファイル#100

ブレーキホルダーについては、過去記事があります。過去記事では、一つの輪ゴムですべての太さの板を対応させようという視点でした。今は、細め板用と太め板用と使い分けています。摩耗品なので数シーズンで伸び無くなったり切れてしまったりするので、その都度買い足しています。
個人的な事情ですが、板の所有台数が20台以上あるので、ブレーキホルダーはメンテナンス中は装着したままで、流れ作業を行うので、50本ほどは必要になっています。


ダイヤモンドファイル#100は、バリを取って、研磨も出来るので人工雪に対応できるエッジに仕上げることができます。
昔は#100がありませんでした。もっと細かい#400や#600のメッシュのダイヤモンドファイルを仕上げ用にだけ使うイメージがありますが、作業ミスのリスクが低い研磨にダイヤモンド#100は最適です。
前後にエッジを擦る動作は、不慣れな作業者でも感覚を確かめながら進められます。
ツールを徐々に増やしていっても、摩耗による寿命は来ますが、捨てずに使い続けられるツールなので無駄がありません。
ただ、予算的には8000円程度と、安くありません。

同程度の予算で、樹脂製ガイドの簡易ツールの短い金属製ヤスリに手を出してしまいがちですがお勧めしません。
エッジをダメにしてしまう作業ミスのリスクが高いです。
金属製ヤスリは一方向にだけ引く動作を行いますが、簡易ツールの金属製ヤスリはキレが悪く引っかかりやすいです。作業者自体もエッジを研ぐことに慣れていないので動作が安定せずに、エッジを傷をつけてしまうことが起きます。私自身失敗を経験をしています。手間とお金を掛けて、目的である鋭いエッジにならず、ガタをつけて凹む…。
そして、ゆくゆくは簡易ツールは使わなくなるので無駄になります。

では、ちゃんとしたチューンナップメーカーの金属製ヤスリならダイヤモンドファイルよりも安価な3000円程度だし、切れ味も問題ないのでは?
他に必要になるものが揃えられる環境や資金力があれば問題ないと思います。
 ・板を固定する「バイス」3万
 ・ぐらつかない「作業台」3万
 ・サイドウォールを削る「ボーダーカッター」1万
 ・「ベースエッジファイルガイド」0.2~2万
 ・「サイドエッジファイルガイド」0.5万
 ・「クランプ」0.1万
ざっと10万円です。
自分の板をメンテナンスしてみようという手始めにはハードルが高いコストです。ここを段階的に無駄なく導入するための情報がネット上では見当たりません…。
逆に板がしっかり固定できない環境で、金属製ヤスリを使うことは、チューンナップ熟練者ほど避けると思います。

ダイヤモンドファイルでエッジを擦るのは、がっちりと板が固定できない環境でも作業が出来て、失敗リスクが低いので、エッジ用ツールはまずはここからだと考えています。
次に揃えるのはファイルガイドですね。ベースとサイドとガイドがあれば、鋭いエッジに仕上がります。
クランプは、万力系ではなく、大きな洗濯ばさみタイプがダイヤモンドファイルでは位置をずらしやすくて使いやすいです。万力系クランプは金属製ヤスリで必須になります。