ホットワックスのツール

最近はリキッドワックスが流行っていますが、ホットワックスを施工した板にリキッドの組み合わせがいい実感を抱いています。ショップにチューンナップを依頼しても、ホットワックスは手薄です。別途料金を払えば対応してもらえますが、スキーヤー自身が手間を掛けるべきメンテナンス工程だと考えています。

最低限必要なツールは、
 ・ワックス(固形・ペースト)
 ・クリーナー液
 ・アイロン
 ・ワクシングペーパー
 ・スクレーパー
 ・ブラシ

◆ワックス

雪質・雪温
ワックス選択は、いつも滑る雪質と雪温に合わせてのチョイスが王道です。
過去記事も多くありますが、最近は別の要素も考慮にいれてワックスを選んでいます。

施工の簡易性
この要素で最近はリキッドワックスが増えています。
ホットワックスで簡易性を考慮するときに、工程の「塗布」と「浸透」に分けて考えます。
リキッドワックスは、塗布しやすいけど、浸透要素が薄いので持続性が期待できない。
板にワックスを塗り広げる塗布工程を簡単にするために、ペーストという選択もあります。
塗布にアイロンの温度を使わないと、ラクで手早いです。ペースト塗布後にアイロンで浸透させて持続性も期待できます。
画像のペーストワックスは、フルーツワックス製で、アイロン温度80度で溶ける扱いやすいもの。
普通に固形ワックスをアイロンで溶かしながら塗布する選択もあります。

ソールカラー
塗布するソールが、ブラックソールか、カラーソールか、でワックスの色を選択の考慮に入れてもいいです。

カラーソールには、白いワックスがやっぱり仕上りが綺麗でいいです。

板の接着剤(耐熱)
しなやかな乗り味のストックリ製板の接着剤が熱に弱いらしい。
イソムラサービスに「ソールメイク」というメニューで、ワックスの浸透に加えて、ストラクチャーの角つぶしを依頼。ホットワックスとブラッシングを繰り返す工程で、ストックリの板にこれ以上熱を掛けたくないという理由で、半分の工程回数でやめて半額となったことがある。熱に弱いという噂を耳にしたことがあったので、あぁやっぱりという印象。
アイロン温度150度のワックスはやめて、100度程度で溶けるワックスを選択するようになった。

板ごとにワックスを使い分けている状況ですね。プラス、リキッドワックスを滑走後に塗っておくと持続性が上がります。

◆クリーナー液

ソールのクリーニングに加えて、スクレーパーやダイヤモンドファイルなどのツールのクリーニングにも使います。
どのワックスメーカーでも洗浄能力などで違いをあまり感じません。フルーツワックスは溶剤の匂いじゃなくて香りがある程度の違いですね。なので、手に入りやすくて、安価なものでいいので、絶対に必要なものです。

◆アイロン

サーモスタット式とデジタル式の二つの方式があります。
サーモスタット式が、6000円~12000円ぐらいの価格帯。
デジタル式は、20000円~50000円ぐらいの価格帯。
過去記事の比較記事がありますが、ここから一台増えています…。迷走していますね。

アイロン温度の安定度が高い方が作業性が高いと思って迷走しているんですが、もう一つ平面が出ているかが大切だと感じています。
5000円ほどの安価なサーモスタット式のアイロンは平面が出ていないレビューを見かけるので手を出していません。
所有しているガリウムのアイロンは、包丁用の砥石でさらに平面を出して使っています。
塗布でも浸透でも、平面が出ているアイロンは作業性が高いです。

サーモスタット式では高価なんですが、ガリウムの分厚いプレートのアイロンが、デジタル式よりいい使用感があります。さらに最近、ガリウムのデジタル式がプラス5000円の1.8万円以下でリリースされていて試してみたいので、欲しいです。

◆アイロンペーパー・ワックスペーパー

各ワックスメーカーからリリースされているものなら使用感に違いはあまりありません。
カンダハー製がお安くお手頃です。バンバンと使う消耗品なので、コスト判断で選んでいいと思います。

◆スクレーパー

アクリル製3㎜が一つ目にいいと思います。
特にファットスキーを所有しているスキーヤーは、スクレーパーのたわみが出せる3㎜が必要です。どうしてもファットスキーはソールに凹凸があって平面度が低いです。新品プレチューンナップでソールのフラット出しをしても凹凸が残りますので、ワックスを掻き出せる3㎜がいいと思います。
かっちりとソールのフラットが出ている競技板のみだったり、低温雪用の硬いワックスに使う場合に5㎜を揃える順番だと思います。

最近は、カーボン製スクレーパーもありますね。
角の劣化や摩耗が、アクリル製に比べて確かに少ないです。物凄く台数をこなす場合には効率的なツールです。
1㎜でも、3㎜でも、たわみません。硬いです。なので、ファットスキーのワックスには適していません。
さらにスクレーパーを砥ぐツールがしっかりしていないと、使いこなせない逸品だと思います。

◆ブラシ

一般的にブロンズ、ナイロン、馬毛のセットだと思いますが、金属製のスチールやマイクロスチール、ブロンズが重要な印象を持っています、ワックス前のソールの下地造りでも、ワックスの掻き出しでも。
一つ目のブラシとしては、ナイロンブラシを勧められると思いますが、私はブロンズを一つ目に勧めます。もし予算に余裕があれば、ハヤシワックス製4in1ブラシがお勧めできます。

電動ロトブラシも所有していますが、細かいワックス粉が舞ってホコリのように広がって気づくと部屋に積もっているので環境を選びます。

コスト的には、ブラシ四種を揃えるより若干安いですが、高いと思います。
ただ、作業工程はかなり短縮できてラクになります。作業効率が良くて、仕上りもいいと感じています。

さらにブラシを増やそうと思う場合は、4in1の前後の工程用にブラシ種を広げていくと無駄がありません。
SWIX製の3つ。
スチールブラシ:ソールの下地造り向け、汚れ落とし
ナイロンポリッシュブラシ:ワックス後の仕上げ艶出し
ファインレッドブラシ:艶出し、リキッドワックス用

メンテナンスツールとしては売られていないけど必要なもの
 ・刷毛
これもいくつか試した結果、現時点では右から2番目の「導電性ダスター刷毛」が調子がいいです。
ワックス粉が静電気で、板にくっついているので、除電タイプや導電性のある刷毛だと簡単に払えます。
一番右側のパソコンなどのOA用の除電ブラシは、刷毛のコシがなくてイマ一つ。
左二つは、刷毛のコシはあるのですが、静電気でまとわりつくものが払いにくいです。