「POWDER SKI」「Fall Line」発売

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9月発刊はこの二冊。どちらもライディングフォトが充実した年一回の季刊誌。
難しい技術論主体の月刊誌と比べると、綺麗な写真と雰囲気で気分が高揚。シーズンイン直前に眺めるにはもってこい。

POWDER SKI 2013 (ブルーガイド・グラフィック)
実業之日本社
2012-09-18

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◆POWDER SKI
ギアカタログのブルーガイドスキーVol.1と同じ出版社と編集者の手による。
即物的な側面を若干残しつつ、インタビュー記事とエッセイが充実。
特集は、“TREE RUN 森をすべる。”
ツリーランコースリスト・ガイドリスト・ショップリストと実用的な記事構成。

特に面白かったのは、“木を知る”3連エッセイ。
北海道、東北、信越とそれぞれの地元ガイドが地元の木についてだけ語っているのに、不思議とつながりが生まれ、山に想いが馳せる。編集で意味が生まれるいい記事。樹木のイラストも雪がかぶった状態で素敵。

Fall Line 2013 (双葉社スーパームック)
双葉社
2012-09-14

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◆Fall Line
Bravoskiの出版社。
記事と言うより補足文、精神的というよりノリ、理解ではなく感じる一冊。
ショップスタッフの装備公開は繰り返し楽しめそうな記事。

どちらにもガイドが雪崩で亡くなっているエピソードが掲載されている。
常日頃、人の命を預かっているプロでも判断できない状況で自分の命を落としている。
自然は厳しい…、装備も知識も経験も十分にあっても太刀打ちできないことがある。
命を懸けるほど楽しみを導き出せるテクニックを持っていないし、
素人はゲレンデパウダーを楽しんでいるぐらいが丁度いいんだなぁ、と気づかされる。
POWDER SKI最終ページの読者投稿欄からも切実さを感じる。

残暑厳しい9月、ページを開けば脳内トリップのトリガーフォトで妄想にふける…。