操作性が良くて、板を振り回しやすいです。
板が横を向きすぎるほどなので、3級レベルのスキーヤーでも扱える性格だと思います。
要因はトップの捉えを少し甘くしていること。
単純にロッカー形状にするのではなくて、
フルキャンバー形状に成型された板を棒で引っ張てキャンバーをいい塩梅に弱めている。
ターン後半重視で、ターン前半をトップからつくろうとすると物足りなさを感じました。
トップロッカーのフリーライド板でカービングする感触と似ています。
春の重めの悪雪でもトップが引っかからず、楽。
オールラウンドやオールマウンテンのトップロッカー板が悪雪で楽なのと同じ感触。
ソールが派手です。
雪面に色が映えて、攻めの姿勢を見ている人に与える演出ですね。
レースの系列を汲んだデモカテゴリのシリーズだと思っていましたが、
試乗の感触は、“楽”を主眼に置いたオールラウンドカテゴリのモデルに感じました。
滑走日数が少なくて、滑走感を取り戻さなくても、その日をすぐに楽しむのにマッチしています。
過去モデルのアトミックは、ターンがオートマチックに描けましたが、
楽しめる感触をオートマチック化してくれるモデルに進化しましたね。手軽です。
食事処を、系列店と個人店を使い分けるように
洋服を、ファストファッションとブランドものを使い分けるように
宿が、民泊、ビジネスホテル、民宿、ペンション、ホテル、旅館と目的別細分化されているように
スキー板も道具なので、使う頻度とレベルに合わせてモデルを選択すればいいですね。
それがプライスと見合っているか、見合っていなくても満足できれば正しい選択になります。