DEMOカテゴリ

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掲載DEMOカテゴリの84モデルのセンター幅分布。

初心者用CONFORTカテゴリ同様72㎜が一番モデル数が多い。世界的な視野だとこの太さが標準のようです。
66~68mmのRACEカテゴリのモデルと同一シェイプでフレックスとトーションが柔らかめなのがDEMOカテゴリというのもよくわかる。
70mmにもモデルが集中している。
一口にDEMOカテゴリと言っても65㎜から78㎜と幅が広く、板の特性は大きく異なる。この辺りが板選びが難しくなっている原因だと思う。

大人の初心者がCONFORTカテゴリレベルの板で上手くなり、滑走スピードが上がってきて物足りなくなってレベルアップ対応に選ぶのはALLROUNDかDEMOのカテゴリ。
どちらかというとDEMOカテゴリのモデルの方が、張りが強くスピードに強い傾向があると思うが、ゲレンデ全体どんなところでも楽しむならば、どちらのカテゴリでもいい。

日本独自の価値観DEMOカテゴリの滑り方としてどうしても外せないのが「小回り」
小回りを上達したい、バッジ2級を狙う、という目標があるスキーヤーはセンター幅70mm以下のモデルです。
センターが細ければ切り替えリズムが細かく対応できる。
太いと、反対のエッジへ切り替えるのにヨッコラショとなり、リズムメイクは遅くなりがち。

上手いスキーヤーは、センター100mmでも小回りもツリーランも出来ます。
さらに最近のモデルはロッカー形状も加わり、太くてもクルクルと早いリズムの操作性が上がっています。
けれど「リズムメイクが苦手」「小回りが上手くなりたい」中級スキーヤーは、苦手をサポートしてくれるシェイプ、目標に合致した道具、センター幅70㎜以下のモデルです。

世界展開しているメーカー側からみると、日本独自のDEMOカテゴリは厄介ですよね。
なのでスキーヤー自身が自分に合った道具を選ばないといけない状況。

中級レベルは上達具合が伸び盛り。
面白さが分かりやる気になって、お金も時間も情熱も注ぐ時に失敗をしてほしくない。
中級スキーヤーは雑誌購読はあまりしていません。さらにメーカー担当者が説明してくれる展示会やプロショップで相談をする機会も少なく、試乗会に繰り出すこともせず、判断する情報が少ない。
特にDEMOカテゴリの板は高価なので、目的に合った板と巡り会ってほしいと切に願います。