センター幅82㎜。スキージャーナル誌「THE BEST SKI」に選出された注目モデルをようやく試すことが出来た。
4サイズ155・162・169・176㎝の内、169と176に試乗できた。
受賞は納得です。
軽くて操作性抜群。上級者も納得のレスポンス。初中級者がオンピステとオフピステの両方で恩恵を感じる。
全てバランスの絶妙さ。
でも「2013試乗モデル ポジションマップ」では、中速域にマッピングした。
エッジ有効長のコンタクトによる安定性は保っているが、バタつくまではいかないけど柔らかフレックスで高速安定があるとは言えない。
ファーザー、ダブラー、ブレイザーとの比較では対応速度域は一段下の感触。
Off高速・軽快の他メーカーモデルと比較しても速度に対する安定度はそこそこ。
ただ、オンピステ板と違って、オフピステ板に求める性能で“速度”が占める比率は小さい。
速度以外に楽しめる要因を持っていると、競技板でギンギンに飛ばしているスキーヤーでも、これはこれでアリとなる。
パークはストレートジャンプしかできず、パイプのリップから出たことがないけど、ゲレンデ、パウダー、なんでもござれ性能に偽りなしと感じた。
もう一つ、受賞理由に高い整地対応が挙げられていた。
これ、絶妙な82㎜のセンター幅が大きな要因だと思う。
「センター幅別モデル数分布」で、80㎜までをセミファットとすると、82㎜は一番細いファットスキーとなる。
セミファットの整地性能・操作性をファットスキーカテゴリで実現している。
他メーカー82㎜だと、VectorGlideのメイク、ARMADAのアルファ1・ハロ、ATOMICのパンクス、ELANのアンフィビオ82と、パーク・パイプ・ゲレンデ・パウダーのイメージが混在。
169と176のサイズの違い、コンタクトレングスの違いによる安定度・速度域・浮力など
悪雪ゲレンデではそんなに感じられなかった。
4級レベルのカミサンは、4サイズ全てを試乗した中、162と169が気に入った様子。
加えて、今シーズンの試乗板の中でオガサカET-9.0を抜いて一番になったらしい。
169サイズなら兼用できる、この適用幅の広さこそが魅力なんだと思う。