Riot Skisライオットスキーズ ReBirth(RB)

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衝撃でした。
今まで知らなかった自分を後悔しました。
こういうモデルと出会えるから、試乗はやめられない…。

5シーズン前、ライオットのブランドが立ち上がる時の試乗会でニアミスをしていた。
TBSは試乗したけど、RBは乗っていなかった…。

薔薇のコスメが、昭和のキザな感じでいい。
ほのかに漂うチープな感じもいい。
だって、定価3.3万円っ!!
ビンディング込で、5万円でおつりがくる。
下手をすると、ビンディングの方が高かったりする値付け…。

ポリウレタンの発泡芯材が充填されたキャップ構造。
要は低コストなセットスキーの構造で、skibum的に相性が悪い。
ホームゲレンデエリアが人工雪ゲレンデの硬めなコンディションが基準なので、エッジグリップが突如外れたりするキャップが嫌い。

メーカー担当者は、確信犯的に「あんまり期待しないで、乗ってください。」と告げて、送り出す。
skibumも、パークブランドの遊び板、正直そんなに期待せずに滑りだした。

カラカラしてない。
パークモデルにありがちな、フレックスの違和感がない。
速度域が想定よりも上。
メタボおやじを受け入れる。
キレるターンが出来る、ズラシは得意。
「なんだコレ、コレでいいじゃん」

讃岐うどん、だと思った。
決して高級ではないけれど、ウマイっ!!
「余計なことをしていない」と担当者より説明を受けた。
でなきゃこの値付けは出来ないからなぁ…。
コストは掛かっていないのかもしれないが、少ない構成要素それぞれのバランスが絶妙なんだと思う。
この絶妙を設計できるメーカーって、凄い。

本気の整地モデルを所有していて、ちょいと太めのセミファットフリーライドがあればいいけど、なくてもいいぐらいの熱量で手に入れるセカンド機として抜群。
いやいや、遊び板のファースト機としても応えてくれる。乗ってて愉しい♪
実用的にも、コース脇などの変なところに入ってソールでいろんなものを踏んで傷ついても、後悔しない。使い倒せる。

試乗サイズ170cm、センター幅95mm、R15m。
圧雪も、非圧雪も、オールラウンドも、オールマウンテンも、ど真ん中シェイプ。

帰ってから調べた。いままでのコスメ画像もあった。
薔薇の来季コスメがいい。スノーギアで薔薇のモチーフは見たことがない。
ちょっとありえない感じが、尖がった若者のイメージじゃなくて、突き詰めて、突き破って、開放されて手に入れた自由のようなイメージに感じた。
イケてる海外ブランドよりも尖がっているようにみえた、薔薇のプリント柄。
色が褪せるのかなぁ、エッジでキズがつくよなぁ…、使い倒した自由の証という意味が生まれるかなぁ。

更生、再生、復活のReBirth。改心という生まれ変わることも意味として含まれるモデル名。
若人がパークで遊ぶだけじゃなくて、スキーをし続けてきた人の心も蘇るリ・バース。う~ん、魅力的だ。